こんにちは。元・料理をほとんどしないくらためいです。
我が家のせっまい台所に黒船に乗ったペリー提督(=カルディの袋を下げた彼)がやってきて、異国のキラキラ食材を持ち込みやがったがためにてんやわんやしているという話です。
おっと、いつになく言葉尻が汚くすみません。
ごはんのお供と言われるアイテムや、ちょっと珍しい調味料。
そうした食材ひとつで暮らしが潤うという事実がそこにあります。
普段ごはんの今
今年に入りシンプルな生活を目指してからというもののの、弁当を作り、粗食をはじめました。
ミニマリスト界隈では、食器から食材、調味料まで最低限のものでうまく活用しながら食事の支度をしている方が多いようです。
中には「ものを増やしたくない」「ひとり暮らしだと料理は非効率」という観点から、「食のアウトソース」をする方もいらっしゃると聞きます。
なるほど、外食メインならキッチンはいつもすっきり。
健康面は別として理に適っているようにも思います。
私はというと、基本的に簡単な料理しかできないため食材も調味料も基本的なものを揃え、簡単でおいしく、シンプル料理がたくさん掲載されている楽天レシピでせっせと検索しては粗食道を歩みはじめたところ。
炊事も3ヶ月もやればなれてくるもの。
切り干し大根を炊いたり野菜炒めを作ったりと、普通の和食を淡々と楽しんでいます。
あれば嬉しい
そんな地味ごはん生活を送る中で重要な役割を担っているのが、薬味や保存食、ごはんの友などメインにはならない食材です。
たとえばにんにく、ショウガ、ワサビ、ちりめんじゃこ、梅干し、漬け物。
なくても死活問題ではありません。
でもあると俄然、生活が潤うものだと思っています。
とはいえひとり暮らしだとなかなか使い切れず、腐らせてしまったりカリッカリのドライ状態で冷蔵庫の奥から発掘されたりするわけです。
そんな経験を繰り返したため買う時は大変慎重になります。
もはや贅沢品扱いでもあり、なくてもいいやと省略してしまうことも。
ケーキセットは10秒で決めるのに、ちりめんじゃこはスーパーを2週ほどして決める有様です。
ペリーは突然やってきた
そんなある週末、黒船に乗ったペリー提督(=カルディの袋を下げた彼)は突然やってきました。1853年のあの時にのように前触れもなくです。
ペリーがアメリカから伝えたといわれているパイに日本人は驚きます。
リンゴをレーズンと一緒に炊き上げられ、自家製のパイ生地で包んだそれを食べた時の感動は相当のものでしょう。
アップルパイを持ってこればいいものを、彼が実際にいそいそとカルディの袋から取りだたのはケーパーとオリーブでした。
そんなもの自分で買ったことありません。
使うこともありません。
「キッチン借りるから」という手際よくフライパンを振ったかと思うと、またたく間にパスタができあがりました。
「夏野菜とケーパー、オリーブのスパゲッティ」だとか。
ペリーに何度も撮り直しさせられた。
これがとてもおいしかったのです。
旬の野菜はもちろんですが、オリーブとケイパーがあればこその風味、食感、満足感。
大学4年間イタリア料理店でバイトしていただけあります。
まかない目的だったといいますが、そこで覚えた調味料使いや手際の良さはお金には代え難いもの。
このペリー作スパゲッティを食べて、ちょっと考え方が変わりました。
ちょうど、日本を鎖国から目覚めさせたのと同じような感じです。
おいしい、楽しい、そして節約のバランス
なにごとも、バランス。
最初は正直、なんでわざわざそんなものを持ってくるのだろうと思っていました。
(おっと、本人ここ読んでるのに言ってしまった!)
これは私のレパートリーの少なさが原因なのですが、輸入食材は使い切るのが本当にむずかしいのです。しかも決して安いわけではありません。
でも彼は言い切ります。
「作ることも食べることもぐっと楽しくなる。
使い切る前提なら、食べに行くより断然安い。
そして、使うだけで断然おいしさがアップする」
作っている様子を見て、また食べてみて、その意味がわかってきました。
ミニマリストに憧れて、シンプルライフからはじめてついスッキリさせたいと色々なものを排除しがちだったこの半年。
特に試したこともないものを「必要ない」と決めつけていたように思います。
そうすることでおいしくなるとか楽しいとか、そういったシンプルことを見逃してきたような。
ひとり暮らし、さらに粗食というと味付けや見た目も単調になりがちです。
そこにちょっといつもと違う食材やスパイスがあるだけでぐんと味のグレードが上がることがあります。
もちろん、やみくもに食材を買い集める必要はありませんが、実際のところ外食よりもずっとお値打ちです。
そして、無駄にしたくないのならきちんと食べきればいいだけの話。
自分にとって無駄なものを極力削ぎ落として最小限のもので暮らすのがミニマリストだと考えています。
モノという点での無駄は少しずつ手放せていている。そこに多少の満足感はあります。
でも楽しさや喜びはというと…。
であるならば、形に残らない食材という点で、無理のない範囲で最大限の喜びを感じられるようになれれば、自分の中でバランスが取れるのではないかと思うのです。
まとめ
ミニマルなキッチンには相変わらず憧れています。
同時に、からだによくておいしいものをバランスよく食べる、料理自体を楽しむ暮らしにもとても興味があります。
少しずつですがメイン外の食材にも目を向けつつ、使い切るだけの料理のバリエーションを増やしていきたいものです。
《あるとちがう!お値打ち潤い食材》