サンダルやフラットシューズを軽やかに履く季節がやってきました。
それは同時に、ある悩みの到来を意味します。
靴の中問題です。
汚くて脱げない。
サンダルを晒し、恥も晒す。
SNSの投稿写真に置き撮りというものがあります。
英語で言うとFlat lay(平らに並べる)。
つまり平たい面にものを並べて上から撮った写真のことですね。
おしゃれに見えることから世界的にファンが多いようですが、この置き撮りをよく見かける際に、常々疑問だったこと。
みなさん靴の中がきれいなんです!!
足が尋常なくキレイなのか、それとも撮影用で履いてないのか?
親しい友人の家に行ったり、飲み会が座敷席だった際にマズい…と思うことがあります。
ショップで試着をする時もドキドキ。
外側がきれいなので油断していると、中が黒んずんでいたり黒っぽいものが点々と付いているのです(ぎゃーきたない!)。
この「手入れをしていない感」は、おしゃれをがんばるほどに際立ちます。
足元だけに、汚い=臭いという連想までされてしまい、清潔感とは対極の汚い印象が大。
いざという時に恥ずかしい思いをしないためにも、普段からケアしておきたいです。
大丈夫、落とせる。
先にアフターを載せてしまいます。
レペットのサンドリオンというベーシックな一足。
①敵を知る
中が汚れてしまうのは、足との摩擦によるものです。
靴下やストッキングを履いていても同じです。
足の裏は汗をかきやすい場所。
皮脂や老廃物も含まれることから、さまざまな要因が複雑に絡み合い靴の内側を黒ずませる原因になっています。
1日中履きっぱなしの場合は密閉されており、雑菌が繁殖しやすい環境です。乾いてもそれらを餌に雑菌やカビは増殖します。
つまり、汗や皮脂を落とすものでケアすればいいということですね。
②家にあるものでOK
今回試した靴の素材は、革です。
そして汚れの原因は汗と皮脂、それによって増殖した雑菌(ああ、書いてて恥ずかしい…)。
色々とリサーチした結果、食器用洗剤が適しているようでした。
水で濯ぐとはいえ口に入るものを洗う食器用の洗剤は、他の洗剤と比べてマイルド。
食べ物の油よごれを落とすということは、ある程度の皮脂も落としてくれそうですね。
そしてメラミンスポンジ(右上)。
洗剤を使わず水だけで汚れを落とす使い捨てクリーナーです。
これは全体的な黒ずみを落とすために使います。
今回は普段キッチンにあるフロッシュと劇落ちくんを使いました。
まとめてネットで購入しています。
材質であるメラミンフォームはメラミン樹脂をミクロン単位で
発砲させた高度の高い骨格構造をしています。
この非常に細かい無数の網の目で
しつこい汚れを水だけで簡単にかき取ることができます。
(レック劇落ちくんオフィシャルHPより)
メラミンスポンジ、とにかく落ちそうです!
ただしそれは、落としてほしくないものまではがし取ってしまう危険と隣り合わせ。
特に革の表面はとてもデリケートなので、やさしくなでるように扱いましょう。
先につま先の方などの見えにくい箇所で試しておくと安心です。
※この先にきたない靴の画像があります。閲覧注意!
↓ ↓ ↓
いざ、実践!
【Before】
《手順》
①軽く濡らした布やペーパータオルで、内側を拭く
②歯ブラシの先に食器用洗剤を少量つける
③汚れが気になる部分をかき出すようにブラッシング
④濡らした布やペーパータオルで汚れを拭き取る
⑤軽く濡らしたメラミンスポンジで黒ずんだ部分をなぞるように軽くこする
⑥様子を見ながら上記をくり返す
⑦最後に乾いた布やティッシュで水気をよく拭き取る
【After】
なんとういうことでしょう!
さらすのも恥ずかしすぎる汚い靴の内側がご覧の通り。
黒く点々と付いた汚れは歯ブラシでかき出すことで取れました。
またメラミンスポンジで白い部分をやさしくこすると、うっすらついた黒ずみが消えて2トーンほど明るくなった印象です。
ただしロゴの上などはやはりちょっと怖かったので、かなりそ〜っと行いました。
⑦の後にさらに気になる方は除菌スプレーや防カビスプレーを。
しっかり乾かしておけば安心です。
これで人前でも堂々と靴を脱げそうです!
③予防も大事
汚れの原因が汗ならば、その汗を染み込ませない対策が大切です。
毎日靴を脱いだら軽く吹いて、片足ずつ乾燥剤を入れて保管をするのがベスト。
中敷を敷いて取り替えるのもいいですね。
また、防水スプレーをかけて水気を弾くようにしておくという方法も。
これは男性向けの革靴ケアの情報に多く見られました。
スプレーをしておくことで汗が染みにくくなり、変色や汚れの付着の予防に役立つそうです。
雨対策だけではなく汚れケアにも効くというのがうれしいですね。
今回は持っていたこちらのスプレーを軽く吹きかけておきました。
まとめ
見た目に悪く、また衛生面でも心配な靴の内側の汚れ。
家庭にある食器用洗剤と歯ブラシ、メラミンスポンジを使ってきれいに落とすことができました。
ただしこうなってしまう前に日頃からケアしておくことが大切。
防水スプレーを使うことで手軽に予防もできるようです。
素材によってケアを変えることは必要ですが、まずは目立たない部分で試してみては。