その必要性についてはシンプルライフ界隈のみなさまの間でもご意見がさまざまです。要らないと宣言されているミニマリストの諸先輩方の理由にふむふむと納得してみたり。その一方で某メーカーからの提供であっさり腕時計肯定派になったことに衝撃を覚えたり。ファッションアイテムでありながら、時を告げるという機能があるという点で他とは一線を画す腕時計。無駄をなくすことを目指す今、その持ち方について考えてみました。
今は要る
2週間ほど腕時計をつけずに出勤したり、同僚や上司、友人など周りの人々にも意見を聞いてみました。腕時計に関する雑誌やネット記事もくまなくチェックすること1ヶ月。そして我が身を振り返ると、働く身としてはやはり時計をつけていたいです。その理由とは。
さりげなく、素早い
腕時計はいらないという議論で必ずでてくるのが「スマートフォンがあれば十分」という意見。職種によってはその通りかもしれませんね。人と接する機会が多かったり移動することがある仕事の場合はどうでしょう。大切な商談中にスマホを机に出しておくことは難しいですし、取り出して時間を確認するのは相手に失礼になります。また移動中は鞄やポケットからスマホを取り出すより腕時計を見る方が早い。立居振舞がスマートになるし、単純に楽なのです。
見た目がキリリ
腕時計をする大きな理由。それは見た目にきちんとしてみえるからです。腕時計をしていないと引き締まらないような。そして「時間を意識している」ことが相手にも伝わるとも言われています。制服化に取り組むほど(→こちらの投稿チェック)無駄を省こうとしているにもかかわらず、モノを身に付けたいと思うのは矛盾しているかもしれません。ではこう考えてみてはどうでしょう。これだけできちんと感を演出できるのです。プレーンなシャツにパンツ、パンプスやバレリーナシューズ。これにブレスタイプのちょっとかっちりした腕時計をするだけで仕事仕様になる。着こなしのシンプル化だともいえます。
気持ちがキリリ
毎朝、腕時計をすることで気持ちが引き締まります。これから働くぞというスイッチが入るイメージです。逆に夜帰宅して外した時にはほっとします。仕事への活力にも気持ちを切り替えるツールにもなる。手首に巻く小さな機械には時を知らせるという以上の機能があることがわかります。
ただ、好きということ
必要だという以上に、好きという方も多いのではないでしょうか。あの小さな文字盤の下に詰め込まれた小さなネジやゼンマイ。そうした無数のパーツすべてが高い精度でかみ合いながら針を動かし続ける。その世界観に惹かれます。手巻き、自動巻き、クウォーツのそれぞれに奥深い魅力があり、マニアや収集家の方が多いのもうなづけますね。
これさえあれば
暮らしをシンプルにしたいから、機能や効能が信頼できる腕時計を持つことにしました。ではどんなものがあれば今のニーズを無駄なく満たしてくれるのでしょうか。
仕事用のブレスタイプ
こちらはコンビ。エレガントな大人な印象です。
どんな仕事服にもしっくりとくるものがベスト。特に合わせやすいのはステンレスのシルバーブレスレットです。さりげないゴールド使いのコンビタイプも表情豊かでいいですね。文字盤が見やすく時間がわかりやすいことも必須でしょう。実際に憧れのブランドの時計をすることでモチベーションが上がるという方もいる一方で、若いうちから高級時計をすると生意気だと思われる可能性があるので注意が必要。周りの目を気にしすぎたくはありませんが面倒は避けたいというのが本音です。
休日用のベルトタイプ
アップルさまもやっぱり気になります。
オフ用の1本には自分の定番スタイルに合うもの、見た目に好きなものを持つことに。
休日の制服化を進めている中で、基本的にデニムxシャツかグレーのカットソーで過ごすようになりました。そこで活躍しているのが程よく文字盤が大きいスクエアタイプ。ベルトはラバーの白で、白のスニーカーとリンクさせてみたり。仕事用とは気分を変えたくて選んだものが大活躍です。手持ちはこの他に3本あったのですがそれ以外はほとんど使わなかったので、1本は家族に譲り残りは手放しました。ごく稀にきれいめ服の時は仕事用を使えばいいですしね。
フェミニンスタイルの方はジュエリー感覚の華奢なもの、ミニマム派にはチープカシオのようなスッキリタイプというように、服のスタイルがある程度決まっていればしっくりくる1本が自然と決まります。ちなみに白いフェイスに黒の革ベルトがフォーマルとされており、冠婚葬祭も兼ねたい方はそちらもおすすめです。
まとめ
スマホの台頭でその存在価値が揺らいでいる腕時計。それでも、時間確認というシンプルな機能、きちんと感を演出し装着によって気分を変えるという価値は他で得られるものではありません。
仕事用のシンプルブレスタイプと休日のカジュアルビッグフェイス。この2本使いを基本に、腕時計のある生活を楽しみます。