歯磨き粉、シャンプー、ボールペンのインク、醤油。
これらを使い切ることはミニマリストやらシンプルライフ思考でなくとも日常であり、それほどむずかしいことでもありません。
むしろ使い切らずに捨てることの方がありえないという方も多いでしょう。
ところが、ひとり暮らしだとがぜん使いきりががむずかしくなるものがあります。
ビンに入っている類の保存食材です。
ひとり暮らしとビン系食材
それらの多くは比較的長期保存ができるものの、とにかく一度に食べきることがむずかしいのです。
料理が得意で、食事は必ず家でという素敵女子を除いて、ですが。
「負け犬の遠吠え」の著者でもある酒井順子さんが書かれていたように、頂き物のタイミングによっては大量のジャム地獄に陥ったり、黒豆の炊いたのものがゲル化することが本当にあるのです。
最初に読んだ頃はまだ実家暮らしだったので、初めてジャムに生えたカビを見たときに「酒井先生のおっしゃることはいちいち正しいのだなー」などとうれしく思ったもの。
その後もしばしば遭遇し、すっかり慣れた今はわりと冷静に対処できますが、なかなかグロテスクなものですよ。
ですので、あらかじめそれらを買ったりもらったりする機会を極力減らしていました。
食べ物を粗末にするのは本当に嫌ですからね。
それなのに。
先日、我が家のキッチンに舶来品があっさりと持ち込まれたことにより、少し考えを改めました。
なんでも排除するのではなく、食材についてはいろいろ取り入れてみようかな〜というスタンスになったのです。
食い意地旺盛派としては、食の日常を楽しむことも大切ですからね。
大胆に使い切るのが正解
一方で、予想通りですが使い切るのが大変だという事実にも直面していました。
例えば先に挙げたケイパー。粗食ベースご飯にもお味噌汁にも合わせにくくて、結局あれから手付かずだったのです。
今週末にこのつぶつぶをなんとか食べきる!
そんな強い気持ちを持って挑むときはときは楽天レシピが頼りです。
そして、トマトの冷製パスタ(ケイパー多め)ができあがりました。
舶来品の消費にはパスタへの投入がもっとも手っ取り早く有効だとレシピを見ていて気がついたのです。
ケイパーのほどよい塩味とつぶつぶ感。
よいアクセントがあると、いつものパスタがレペルアップしたような気もします。
「ケイパー….適量」と書かれていたところに、大さじ1杯分入れましたからね。
こうしたビン系保存食材は高級なことが多く、もったいないからと少しずつ使うことが多かったのです。貧乏根性がこういうときにでちゃうんですね。
でもその食材に合う献立が頻繁に登場するかというとそうではなく・・・結局味が劣化したり、腐らせたり。
そんな負のスパイラルの方がよっぽどもったいないです。
贅沢にどんどん使って、おうしいうちに食べきることが1番ですね。なにより空になったビンを見つめたの達成感ったら!
知り合いでもない酒井先生に報告したい気持ちでいっぱいです。
そして、やはり食べ物だけは捨てることなく消費したいと改めて思うのでした。
最後までお読みいただきありがとうございます。