仕事のこと

上司に言いたくない?!不妊治療の休暇制度について盛り上がりました。

こんにちは、くらためです。

こんなニュースがYahoo!のトップに出ていましたね。

トヨタ自動車は、不妊治療のための休暇制度を来年1月をめどに導入する方針を固めた。期間は年5日ほどで、すべての組合員を対象にするとみられる。(朝日新聞デジタル)

 

不妊治療休暇に限らず、トヨタは自動車は配偶者手当を段階的に子ども手当に振り替えるなど、子育てと仕事の両立がしやすくなる制度をどんどん打ち出しているようです。

さすが大手、余裕が違う・・・

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不妊治療の休暇制度ってなに?

今回の休暇制度は、治療をしたくても、また産みたくても産めない社員にも配慮しようと労働組合と議論して決定したそうです。

こうした不妊治療のための休暇制度を導入しているところもあるんですね。有名なところでは、日産自動車、パナソニック、リコー。やはり大手が中心です。

 

厚生労働省には「職業家庭両立課」という課があるそうで、今回の発表に対して「トヨタのような大企業の導入で、グループ企業や同業種への広がりが期待できる」とコメントしています。

え、そんなの民間に頼らずに、法律でなんとかするのがあなた方のお仕事では?という疑問はさておき、国としてはこうした制度の広がりを期待しているようです。

産んでもらわないと困るし1億人活躍してもらわないと困る、ということですね。

誰にとっても都合のいい制度なんてない

私自身は独女、仕事でも部署は男性ばかりなので現時点ではあまり関係のない制度です。

 

一方で、友人や親族の間ではなかなかホットな話題のよう。

いわゆる結婚&出産適齢期の数名でわいわい集まっていた日曜の昼下がり。既婚未婚、子あり子なしが入り混じっていましたが、そこは昔からの長い付き合いなので言いたい放題のメンバーです。

 

実際に治療中だったり、トヨタ関連企業に勤めていたりする人もいたためちょうどこの話になり、すごい盛り上がりを見せました。

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まってました!な、賛成派

●堂々と休めてうらやましい

●仕事で休めずにタイミングが合わずに人工授精をできなかった月があるから、事前に予定が立てられるのはありがたい。

●体外受精は月の半分ほど通院しなければならず、これに対応できる。

●さすが大手、休暇制度がしっかりしている

●有名企業が先駆けて制度を作ることで治療の大変さや制度の必要性などの認知度が上がる
制度としてはすばらしいしその立場になればありがたいでしょう。

 

実際に治療している人の話を聞くとこれほどまでに社員の人生に配慮した制度はないと思えるほどに。

実際に治療中の友人曰く、婦人科はとにかく待ち時間が長くて1度の通院に2時間待ちは当たり前で、仕事をしながらの通院は本当にむずかしいそうなのです。

企業としてはイメージはもちろんアップ。従業員の人生や暮らしに配慮する気持ちと、いろんな意味での余裕があることが前面に押し出されます。

それだけでも導入の意味がありそうだな・・・

なんだかな〜な、ネガティブ派

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●運用されない制度の典型

●プライベートな内容すぎて上司に申請したくない

●妊娠できなかった場合の周囲の目に絶えられない

●体調が悪くても休めない社員がいる中で、一部社員への優遇

●周りへの負担が重く、しわ寄せは独身社員や下請け企業に

●国が動かない限り中小企業には関係ない

 

治療の事実を申告しなければ取得できない。この制度の一番のハードルはそこだという意見が多数です。

制度そのものが「治療していること」が前提ですから仕方がありませんね。

 

とはいえ、一般的には人に知られたくない問題だと思います。

夫婦で同じ会社に勤めているという友人は、どちらが原因か詮索されそうなのが嫌だから導されても取りたくないと。なんなら親や友達にですら言いにくいのにとの意見。

 

私自身は想像することしかできませんが、今の上司に言うのは・・・うん、ぜったいイヤ。

だったら休暇取るなよ!と言われてしまうのでしょうね。

でもね、デリカシーのない○○部の課長あたりは「もう3回も休んでるのにまだできないの?」とか口を滑らせそうです。もうそれだったら普通に傷病休暇や有給で処理できたらいいのに。

 

そもそも妊活という行為自体を公言する人・隠す人の両方がいるので、当人の捉え方の問題だとも言えます。

企業としてはそんな個人の心情かまっちゃいられないというのが本音でしょうね。

 

あとはまわりの負担の問題ですね。

多くの人が経験していることだと思うのですが、私も前の部署では時短社員と産休社員のカバーで業務量が増えて毎日残業でした。

 

誰が悪いわけでもないとわかっている。

それでも、人員を増やさない会社にも4時にあっさりと帰っていく先輩たちにも、ついイライラしてしまったことは確かです。

今の勤務先がもし不妊治療制度を導入したとして、だれかが取得したと想像する。その日に仕事をカバーしている私が体調を崩したら、会社は帰らせてくれるかというと微妙なところ。

 

どちらも同じように扱ってもらえるのか。どちらかが優先されるのか。まったく想像がつきません。

まとめ

不妊治療の休暇制度を導入する大手企業が少しずつ増えいるとご紹介しました。

取得する人の気持ちにフォーカスされがちですが、周りも含めてみんなの問題だなとみんなの話を聞いて改めて思います。

 

自分が制度を使う立場になって考えてみる。
自分の周りが制度を使う状況を想像してみる。

 

周りにやさしくありたいのに、うまくいかないのが会社という組織。そういった複雑に絡みあう状況がどうしたら好転するのかなーと思った午後でした。

 

男性の育児休暇制度と同様に、不妊治療の休暇制度の取得率は限りなく低いのではないかと予想されます。

せっかくの画期的な制度ですから、導入後の実績も気になるところですね。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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