生き方のヒント

小さく暮らす女は「昔に戻っただけ」と言った。

こんにちは、くらためです。

祖母に電話しました。

母の日に、母に電話したら「お婆ちゃんにもたまには電話してあげて」と言われたから。

そう悪気はないんだけどすっかり忘れちゃうの。ごめんなさい・・・

 

で、かけたんだけど。

話せてよかったなあと思った。

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何もないのが当たり前の頃と今と

 

コロナで色々大変だよね(`・ω・´)

 

 

今ホットな話題として私は言った。普通にそうなるよね。

でも祖母は淡々としたものだ。「大変って何が」って。

 

だって外出できないしさ。

 

そう自分で言った瞬間ハッと気づいたけど、同時に祖母は口を開く。

 

 

「昔の当たり前の暮らしに戻っただけでしょう。

困ることもない、楽しくやってるよ。」

 

 

そうだ。そうなんだよなあ・・・・

 

屋根ひとつ お茶一杯 魂を満たす小さな暮らし方

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小さく、淡々と暮らす

祖母は携帯電話を持っているけどスマホではない。メールは読めるけど打たないしネットはしない。ラジオと新聞、テレビが情報源だ。

食材は生協の宅配と自宅の畑で調達。一般的な家事をこなしつつ夜は9時に寝て朝は4時に起きて。免許は返納したから必要な外出時は娘に頼むか自治体のタクシーチケット(割引券?)があるけど、どちらもほとんど使わない。

昔からあまり歩かないのだ。家か庭、田んぼか畑にいてごくたまに近所の友人の家を覗く。あとはたまに老人会の集まりぐらいかな。

お金をかけず小さな範囲で季節に合わせて・・・いわゆる「小さな暮らし」。そんな生活を何十年も続けて今がある。

ショッピングモールを彷徨いたりふらっと外食したり、友人と居酒屋でワイワイしたりする私の当たり前とは全然違う日々を過ごしてきたんだ。

なんだか胸がキュッとなりました。

可哀想とかじゃない。ただ、今同じ時代を生きているのにあまりに違うことに切ないようななんとも言えない気持ちになりました。それこそ私は何様なんだって感じだし傲慢だよね。

 

「色々大変」は、医療崩壊とか物流・運送業界の疲弊とかいろんな意味を含めてだったんだけどね。

やんわり伝えると「それはそうね、だからご厄介にならないよう大人しくしているわ」と、庭のしゃくなげが綺麗に咲いたという話に移りました。

 

私は何をあたふたして困ったふりをして、足りないと不安になっているんだろう。或いは多すぎるからと手放しているんだろう。

淡々と小さく暮らしている女性の、強さを感じました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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