こんにちは、くらためです。
9月26日のNHK『あさイチ』の特集は、持たない暮らし。
ミニマリストの生活をのぞき見するというものでした。
ゴリ押しするのではなく紹介&おすすめというニュアンスで、興味を持ち始めた方にはぴったりの内容でしたね。
母親世代にはどう響いた
母にぜひ観て欲しいと思いメールしたのは前夜でした。
実家を出て数年。別世帯だと認識しているし、自分で判断できる自分のモノはほとんど処分したので、多くを口出しすることはありません。
とはいえ普通のニッポンの家と言う感じでなんだかんだとモノは多く、どうしたものかと思っていたのも事実。
そんな時にいいタイミングで放送してくれて、しかも信頼度抜群のNHK。
父の言うことに耳は傾けなくても、イノッチの言葉ならスーッと届くもの。
いい影響があればなと期待しました。
「流行が繰り返すのと一緒」よ
母と電話で話していた時に、先ず言われてたのが上記の言葉でした。
え、どういうこと?
よくよく聞いてみると、母は言う。
服のトレンドが繰り返すように、こうした生活様式にもトレンドがある。
景気にも左右されて、どういう暮らしが実用的でおしゃれかが判断されて、それが広まり一般化したり時に一過性のブームになる。
持たない暮らしも、結局それでしょ。
そんなことを近所の女性陣(かつてのママ友、今の茶飲み友達)と話したそう。
…い、いがいと深い(笑)。
しかも「電化製品がない暮らしなんて子供の頃から大人になる年頃まで散々経験しているんだから、今更イヤよ!」と誰かが言うと、そうだそうだと満場一致したというのです。
工夫するのが楽しいのは、工夫をしなくても良かった世代だから言えること。
工夫をしなければ家事が出来なかった時代に、それは苦労でしかなかった。
「持たない暮らしはね、体力がある若い人が趣味的にやって満足してればいいの!」という近所のボス的存在の木村さん(62歳)の声で解散した茶飲み会。
いやー、生きる時代が違うとこうも捉え方が違うものかと聞いていて驚きましたね。
もちろんそうじゃない方も大勢いらっしゃることはわかっていますが。
母という身近な人間だから余計ショック。
みんなミニマリストだった
高度経済成長前期(昭和30年代)に生まれた母。
モーレツサラリーマンたちのお陰でどんどん経済大国になっていった日本を肌で感じた世代です。。
少女時代から大人になるにかけては、『持ちたい暮らし』を送っていました。
『持たない暮らし』、まさにミニマルライフが当たり前だったから。
テレビに冷蔵庫、その他様々な家電や便利なモノは物心ついてから登場し、家族で大喜びしながら使ったと言います。
持つことを自ら選び、勝ち取ってきたと言ってもいい。
モノが少ないことが当たり前だった時代に、持たないことに楽しみや素敵な自分を見出すのはむずかしいのも当然です。
でもね、と一応反論する私。
持つことが当たり前の時代に生まれると、持たないことで得られる何かに興味があるのです。
モノを増やしても満たされないことに気付いた人は少なくありません。逆に手放すことで心地よさや効率の良さ、安らぎを感じこともある。
そんな考えははなかなか通じにくいのかもしれませんね。
持たない暮らしが一般化するのか、はたまた人々はまたモノを持ち始めるのか。
10年後に思いを馳せてみるのでした。
最後までお読みいただきありがとうございます。