あるTシャツが売れに売れていることをご存知でしょうか。
そこに渦巻く思惑が気になりつつ、つい買いたくなってしまうというミニマルライフとは程遠い話です。
そう、つい欲しくなるんです。
じわりじわりと物欲を刺激する
あなたのまわりのあの人も、きっと持っているはず。
それぐらい売れているようなのです。
週末のユニクロ、携帯片手に。
レディースコーナーの中央、膝ほどの高さの商品台に群がる20〜30代の女性客たちの姿がありました。
彼女たちがTシャツを手に取ります。1枚、また1枚。
6月9日以降、急激に増えたインスタグラム(以下インスタ)投稿。
それはユニクロのリブクルーネックTシャツに関するものでした。
出典:uniqlo.com
フォロワー数の多い人気インスタグラマーが、「買いました」とコーディネートを乗せ始めたのがちょうど2週間前。
それぞれにいいね!が1000ほどついたと思うと、翌日以降はそのTシャツの写真が発見のページに度々上がってくるように。
出典:instagram
これはくる!
あの時のインスタ売れ、再び!
昨年にも同じような現象がありました。
あるニットを着る女性が周りで急増したのです。
職場でも街中でも、首が詰まったケーブル編みの薄手ニットを着ている。その時に友人が言いました。
インスタとWEARですごく人気で、がんばってゲットしたんだよー。
人気に火がついてどんどん広まっていく様子を目で見ることができるってすごいです。
街中でちょっと見るようになったというのと規模が違います。ぜひこの目で見てみたいなと思っていました。
当時SNSを一切していなかった管理人は、そのブームはもちろん、からくりを知る由もありませんでした。
この春に遅まきながらインスタデビュー。そして、インスタ発ファッションリーダーであるインフルエンサーが一定数存在していることがわかりました。
インフルエンサーとは
購買意思決定に影響を与える人のこと。
一般的には、有名人やスポーツ選手、有名ブロガーなど自身のブログやSNS、メディア露出などで商品やサービスを紹介し、多数の人に大きな影響力を与える人のこと。
インスタの場合は一般の主婦や会社員も多いです。だからこそコーディネートもよりリアル。
そうしたインフルエンサーのアカウントはわざわざ検索しなくても発見ページでよく見かけるようになります。
フォロワー数が数千〜数万人いるといいね!されることも多いので拡散されやすいんですね。
今回のリブTシャツについてはわかりませんが、その影響力に目をつけた企業は広告に起用したり商品を提供して投稿してもらいます。
メーカーの展示会や店舗オープニングに招待され、人気の高さに応じて謝礼が払われることも。それだけ多くの人目に触れることが期待できるのですね。
リアルに売れている
そして先週末、最寄りのユニクロ店内の最も目立つ場所に平積みされたリブTシャツがどんどん売れていくのを実際に目の当たりにしました。
1枚¥1000とあって全色まとめ買いをする方の姿も。グレーとカーキはMサイズが完売しています。
Tシャツといえば昨年はメンズのパックTが飛ぶように売れていました。
またリブといえば昨年よりYOUNG&OLSENというブランドのトップスが継続的に人気で、管理人も昨夏は探したものです。
どこも完売で取り置きキャンセルのそのまたキャンセル待ちなどと言われて諦めた方も多いようで。
企業としては常に昨年より売上を取っていくことが求められるはず。
そこで登場のこのユニクロのリブTシャツ。
ここ数年続いたゆるゆるとしたシルエットから一変、ぴたぴたと体にフィットしたラインが新鮮です。
カラーもベーシックなものからトレンドカラーのテラコッタまでそろっています。
パックTと比べれば倍の値段。
いくらSNSで押しても消費者もバカではありませんから売れるとは限らず、商品力があってこそです。
その点、このリブTは今年の気分にフィットしているんでしょうね。どんどん色チ買い(色違いで複数枚購入)されています。
で、買うの?買わないの?
こんなことを長々と書くぐらいですから、管理人は流行が好きなんだと思います。でも「流されたくない」という天邪鬼さも持ち合わせています。欲しいんだったらさっさと買えばいいのにそういうところ全然シンプルじゃないなーと彼に突っ込まれ、返す言葉もありません。
結論から言うと今回は買いません。すでにジーユー オンラインショップでトレンド性のあるTシャツを買っているからです。
それでも、以前の自分なら間違いなく色違いで複数枚購入していました。
シンプルなTシャツはコーディネートしやすいし、洗い替えに何枚あってもいいという言い訳付きで。
今は無駄なものを持たないことを大切にしています。
しかしこうしたプチプライスかつ魅力ある商品は、その手軽さゆえについ衝動的に、しかも必要以上に買ってしまいがち。
そうして管理人のクローゼットも自分で服を買うようになって過去10年近くでどんどんものが増え続けていったのです。
まとめ
SNSをはじめたことで、便利なグッズやおしゃれな服を知る機会が増えました。
一旦冷めたと思った物欲という新たな誘惑に心掻き乱されています。
一時的な欲しいという気持ちを満たすと、暮らし全般、特にクローゼットをミニマル化したいという大きな目標がブレます。
値段に関係なく、ものを増やす時はそれが本当に必要かやっときちんと考えることを改めて大切にしたいものです。
最後までお読みいただきありがとうございます。