こんにちは、くらためです。
以前に気になりすると投稿したインスタで話題のペキ男とガサ女が、ついに書籍化されました〜!
面白くて一気に読んで、また読んで、今。
ぺ〜キッ ( ´∀`)
愛しさと親しみを込めて呼びたいよっ!
ペキ男とガサ女
ゲット♡
このビニールくる瞬間が好きなんだな〜。
「ペキ」とは潔癖症の人のこと。作者であるggeika先生がつけた愛称です。
本作はそんな潔癖症の男の子(ペキ男)と、ガサツな女の子(ガサ女)の出会いから始まります。
画も台詞もどこかひんやり感があり、なのに時々ほんわか温かくもある。その温度差が心地よくてインスタで投稿され始めた頃からのファンです。
ていうかペキくんの整然と片付いた部屋とシンプルな服に萌えないミニマリストはいないでしょう。と同時に、オン眉前髪ボブなガサちゃんへのシンパシーが半端ないという方も少なくないだろうし。
余談ですけどggeika先生、人物のファッションや建築の知識もそうなのですが、なんだか総合的にお洒落だなあと。まずはそこが超絶気になるよっ( ´∀`)
ペキくんの葛藤
不潔であることに恐怖感を覚えて汚れを過剰に気にする潔癖症。強迫観念的なものがそこにはあり、常に汚れを気にします。
話の中でも、お店で出てきたフォークを拭くシーンやお金をジップロックに入れるシーンが印象的でした。
書籍となっての一番の読みどころだと感じたのは、そんなペキくんの幼少期から思春期にかけての葛藤です。
ネタバレするとあれなんでざっくり言いますと、極端な習性を持つ彼は自ら人を遠ざけて周りからも倦厭されます。自己嫌悪に陥りつつもどうすることもできません。
他人が触れたモノ、触れられること自体を「汚い」と思ってしまうけれど、その人を傷つけたいわけでは決してない。でも結果的には深く傷つけてしまう・・・
そんな苦悩を抱え続けたペキくんの胸の内が、繊細なタッチで丁寧に描かています。
わかりたい
ご存知ん通り(いや知らないか)くらためはガサ女寄りです。そして正直、インスタでこの話を読んだ時はペキくんに冷たい印象を持っていました。
ミニマリスト的目線でいうとかっこいい気もするんだけど、実生活ではこんなのいたらマジないわ〜みたいな(はいマジ失礼)。
ところが本になったペキ男とガサ女を読み進めるうちに、その印象が少しずつ変わっていきます。
潔癖症を勝手にネガティブに捉えていたからこその衝撃というか・・・苦悩しつつも誠実であろうとする姿に触れ、その思いにギュッと胸の奥が掴まれたような。
そうしてやたら耳に残るこの「ペキ」という言葉を反芻するうちに思いました。
もっと知りたい。わかりたい。
そりゃね、自分が触れたモノを汚いモノ扱いされたら相当ムカつきますよ(笑)。
でもその背景を理解して改めて見つめれば・・・
ペキはどんなものにも妥協しない人です。完全なものを求めて愚直に行動できる人です(治療が必要な程度の方の困難は計り知れませんが)。
私のようなガサガサと万年だらしない者にとってその得意な習性はむしろ魅力に、ポジティブさに満ちていている。
これが実際に友人関係や恋愛関係に発展するとなるとどうなるのかな〜。
真逆の習性を持つふたりが今後どのように仲を深めていくのか。そこがこの漫画の続きの一番気になるところです。
互いのペキっぷりとガサっぷりをネタに笑い合うような、じゃれ合うような関係になれたらいいのになあ。ハイ妄想乙( ´∀`)
そしてふと思い出したのは。
いつも会社の机とパソコンを除菌シートでひたすら、これでもかと拭きまくってる先輩です。「あ〜またやってる」と横目に見つつその胸の内を考えたことは当然、ない。
給湯室のシンク周りなどの共有スペースも清掃の方以上に綺麗に拭きあげていらして・・・
次に給湯室で彼女をお見かけしたらまずは「ありがとう」を言おう。
埃が詰まったキーボードを打ちながらそう強く思うのでした。まあまあ上の先輩だけに、気軽に「ペキ」とは呼べませんけどね(汗)。
最後までお読みいただきありがとうございます。