こんにちは、くらためです。
週末に彼の知り合いのお店の手伝いをしました。
人手不足による長時間労働やモンスター客が話題になる昨今、特に飲食店舗の大変さはニュースでもよく見かけますね。
やってみると分かる。たしかにこの仕事は大変で、お客さんが時々怖く、奥が深くて、魅力もいっぱい。
手伝います!
何度も一緒にお邪魔したこともあるお店です。
イベントに出店するのだけれど、いつもの学生バイトさんが来られなくなった。
お店も開けておきたいからと困っているところに、白羽の矢が立ったのは1週間前です。
ドリンク作ったりお会計したりで簡単だから!
次に来た時なんでもタダで食べさせてあげる!
…美味しい話じゃないですか(ゴクリ)。
そんなわけでふたりともワクワクしていたのですが、まあ1日やってみたらぐったりですよ。
立ち仕事のダメージ
運動不足は自覚している。時々会社に自転車で行き、月に3度ほどヨガに行くのみですからね。
それにしても1日中立ちっぱなしの動きっぱなしがこれほどまでに足腰にくるとは(汗)。フェスに行って1日中動きっぱなしとかとわけが違います。
狭いブースで互いに気遣いながらぎこちなく動く。慣れない筋肉を使い、お客さんが並ぶから急ぎ、頭も体もフル回転です。
結果、サロンパス貼りましたよ。生まれて初めてのサロンパスですよ。
立ち仕事をされているみなさまを本当に本当に尊敬しました。
気が抜けない
普段は自分のペースで仕事をしています。
もちろん期日が決まっていたり今日中に済ませなければいけないことで机の上は山積みなんですよ(泣)。
ただ、1日の流れは自分で決めるし、電話でもかかって来ない限り手を止められることはありません。
気分が優れないときは能面顔で仕事しても特に咎められませんし。
一方、接客業というのは就労中はいつお客さんが来るかわかりません。完全に自分以外の誰かのペース。
仮に自分は「あの納品書を整理せねば」と思っても、お客さんが目の前に来れば手を止める。ペットボトルの水ひとつ飲むにも様子を伺いながらです。
そんなの当たり前じゃないかと思うかもしれませんが、自分を律し、お客さんを敬い、一定のサービスを提供する。それってとても大変なことです。
しかも笑顔で。
コンビニでカップを渡してくれるあの人も、カフェでコーヒーを淹れてくれるあの人も、いつも気持ちの良い笑顔なんです。
人間誰しも体調や機嫌が優れないときだってあるだろうにそんなそぶり見せたことありません。
プロだ。そして本当にありがたいと思ったのでした。
食べ物という真剣さ
今回はちょっとおしゃれな屋台でした。
私はお会計とドリンクを渡すだけ。店長がメインで作り、学生時代に飲食店でバイトしていた彼もそれを手伝ってフードメニューを仕上げていきます。
これがけっこう大変なんですよね。
もちろん許可証もいるし衛生にも細心の注意を払います。
主催者のチェックも厳しいしもちろん昨今はお客さんの目も厳しい。タンクに水を持っていき、何度も何度も手を洗いましたもん。
恥ずかしながら正直いうと、屋台とかはある程度テキトーにやっていると思っていたんです(汗)。
でも全然そんなことなくて。やはり人様の口に入るものを扱うというのは、すごく慎重になります。
小さなカフェやりた~いとかよく友達と言ってるんですが、生半可な気持ちじゃ全然太刀打ちできない思い知りましたね。
でも得るものが大きい
それでも間違いなく言えること。
このぐったりはとても心地の良いぐったりです。
確かに心身疲労感すごいのですよ。
お会計をミスしてしまいご迷惑をおかけしたし、ビールを持つ手が滑って自分にかかりがっつり濡れた。
お客様のイライラが直接的伝わってきたり、少々キツイ言い方をされて焦った。ヒヤヒヤしっぱなしで何度も頭を下げた1日でした。
けれども、目の前でありがとうとかごちそうさまとか、美味しかったよと知らない方から声をかけてもらえる嬉しさは計り知れません。
こんな風に言ってもらうこと普段ないです。仕事の仕方が悪いのか?
さらに、手元のレジ箱のお金が増えていくことを実感したのは初めてです。営業の頃だって法人取引である以上支払いは振込ばかり。今はそういった仕事ですらない。
そうすると、自然とこちらも「ありがとうございました」と声に出るんですよね。だってありがたいんです。
1日の終わりに○○円売れたよー!と握りしめるのは本当に達成感がありました。
学生時代に少し喫茶店のバイトをしたことがあります。レジも触らなかったし売り上げも気にしていませんでした。すぐ辞めたましたし。
でも今改めて飲食業・サービス業をわずかながらに体験させてもらい、その奥深さを知りました。
そして、お勤めのみなさまにおかれましては尊敬しかないです。
自分はいい客だろうか。
今の仕事でも周りの人に気持ちのいい対応ができているだろうか。
じわじわと押し寄せる疲労感の中で、そんなことを考えさせられるきっかけにもなりました。
最後までお読みいただきありがとうございます。