こんにちは、くらためです。
「冷たいごはんはダメですよー」って言われ、ハッとしました。
そして中国サラリーマンのランチ事情を知ったのです。
サラリーマンに、昼が来た
中国からいらした取引先の方々に会社内をご案内したこの日。
いつもは別部署が担当するのですが、人が足りていなかったのかまわりまわってお声がかかった次第です。
でぃすうぇい ぷりーず。とか言わないといけないのかなとドキドキしてお迎えしていたら。
「あ、おはようございます。いやー今日は結構冷えますね」
って、それはもう流暢で美しい日本語を話しながら登場。
事前情報が少なすぎただけに、安堵ですよ安堵。
それだけでお腹空きます。
製造部門やら企画部門をひと通り見て回るうちに、12時。
ご一行をニッポンの社員食堂にご案内の時間です!
定食めがけてわらわらと人が押し寄せます。今日のB定食はみんな大好きなチキン南蛮だもんね。
冷えたのはダメ!と言われる
しかしくらため、うっかり弁当を持参していたことに気がついた。痛恨のミスです。
ひとりだけ弁当というのも変だし、明日は出張だし置いていけないなあ。このまま言わずに夜ごはんにでもするか。
そうと思っていたら、合流した上司が「いつもお弁当持って来てるんでしょ」とナイス助け舟を出してくれました。
はい、では私は別で…と言うや否や。
「弁当ですか。いいですね、一緒に食べましょう」と圧が強目のご一行様。
…そ、そう?
知らない人の前でお弁当広げるのってなんか恥ずかしくないですか?
とはいえお断りする雰囲気でもなく、揃って着席しました。
3人はA定食のチキン南蛮。もうひとりは蕎麦と小鉢。上司はいつものきつねうどんにたっぷり天かす。
そして、くらためは野菜弁当。
別の日の画像ですがほぼ同じ。おにぎりは昆布と梅ふりかけー。
「え!これだけですか!」と本気で驚いた様子のご一行。
どうやら量の問題ではなく冷たいものだけというのが珍しかったようです。
日本のお弁当はトンカツや焼き魚が入っていて、煮物や玉子焼きもあって…というイメージだったらしい。
うん、それがメジャーだよ(汗)。
寒くなってからはほとんどがレンジでチンする蒸し野菜弁当だったんですけどね。最近は生野菜の気分でして。春ですね。
一方の中国では冷たいものだけで食事をすることはあまりないそう。
冷たいごはん(お米)はダメですよ
体冷えますよ
白湯飲みなさい
オカンですか?ってくらい矢継ぎ早に言う中国リーマンのみなさま。健康志向なんですね。
中国のランチ事情
では普段はどんなものを召し上がっているのですか?
聞くと、上海ではこんな感じだと言います。
・従業員用食堂
・近くの食堂
・食堂の宅配の弁当(ほんのりぬるい)
・家に帰る
・コンビニで弁当
ご一行のうち、おひとりはお偉いさん。彼はどうやら100元(約1,800円)ぐらいのお店で食べているようです。
でも他のみなさんはできれば20元(約400円)で抑えたいと力説。ワンコインランチを求めて彷徨うニッポンのサラリーマンと同じですね。
天かすうどんをするる上司は中国出張のエキスパート。
「大衆食堂だとあったかい白いごはんがどーんってきてさ、しっかりした味のおかずが3つぐらいついてて、スープもあって。ボリュームあってうまいんだよなあ」
そうそう!ごはんにのせてさあ!と盛り上がるおっさんたち。
「中国は広いからいろんなサラメシがあるんですよ」とサラメシファンの王さん(仮)がおっしゃっる。えー!あの番組ご存知なんですね、とさらに盛り上がる。
食の話題は平和で良い。大変良い。
こうして、小鉢の肉団子を激しく勧めてくださる方のご好意に甘えたりしつつ、和やかにランチタイムは終了したのでした。
いやはや、他の国のランチ事情って興味深いですね。
みなさんに言われた、「体を冷やさないこと」と「ごはんをあたたかく食べること」。言われてみればそれっておいしいと健康のベストバランスです。
野菜弁当もいいけれど、頑なにならずおいしく食べることを改めて教わった気がした異文化交流なのでした。
最後までお読みいただきありがとうございます。