節約と聞いてどんなイメージを持ちますか。
お金がない、真面目、質素、安物、ガマン、しっかり者
10秒でざっと思いつくのはこのあたり。
そこには良いイメージもややネガティブな印象も含まれています。
だからお金関連の話は安易に他人にしない方が良いと言われるのでしょう。
物事に対する価値観は人それぞれですが、ことお金については考え方や所有額が大きくズレることもありますし、そのことが比較や嫉妬などを生みやすいです。
だから、お金がらみの話はしない。
だから、暮らしのスタイル同様に人には話さないでいたわけです。
たとえそれが同じような給料をもらっている会社の同期であっても、家族であっても。
いいことなんて何ひとつないと思っていたのです。
なのにうっかり、そしてびっくり。
先日、会社の飲み会がありまして。
食事(この日はおいしい中華でした)をいただきながら、たわいもない話をしたのですが、そのほとんどが仕事のことでした。
そんな中で社員食堂の話になり、ある社員がギャル曽根さん並みの大食漢であるという噂、さらに私の弁当に話題が移りました。
上司 「くらたさんは最近ずっとお弁当だよね」
くらため「はい」
上司 「なに、ダイエット?」←悪気のないセクシャルハラスメント(爆)
くらため「体にいいのと、主に節約です」
一同 「へ〜」
私からのお金の話は以上です。
ここから、「節約といえばさ…」と部長が口火を切ったかと思うと、男性陣は株や投資信託の話や住宅ローン、効果的な積立貯金の方法など、仕事の話以上の盛り上がりを見せました。
ある人はイギリスのEU離脱で投資にどれほどの損益が出たか、ある人は個別株の配当でいかに得をしているか、またある人はふるさと納税の攻略などなど。
勝手なイメージで男性はお金の話をあまりしないのかと思っていました。
むしろ家計の管理は奥さん任せの人が多いのかなと。
これは育った実家の環境によるのかもしれませんね。
男性9名、いつもぼんやりしている先輩や、インターン生のさとり君までもがキャッキャキャッキャとまるで面白いゲームの話をするかのようです。
これにはちょっとびっくり。
そして話の軸が「節約して貯める」のではなく、投資やローンの借り換えなど「攻めて貯める」ことに終始していることに気がつきました。
まあ、中にはまわりに話を合わせていた人もいると思うので真実のところはわかりませんが、少なくとも話についてこれない人はいませんでした。
みんながなんらかの方法で、計画的に攻めの姿勢を取っているようなのです。
ちなみに勤務先はメーカーで金融関係ではありません。
強いて言えば海外との取引があるため、一部の人は為替の変動にとても敏感ではあります。
ひとり暮らしでせっせと節約でもしようかなーと思っていた私。
定期や仕分け貯金はすでに行っていますが、個別銘柄の株を買ったりはしていないし、FXも未経験です。
でも、同じような仕事をして、年次によってはもちろん差はあれど同じような給料をもらっている職場の若手男性までもが色んな方法をすでに試している。
投資を基本から学んでみようと誘い合ったり、きちんと考えているし、セミナーや書籍で勉強もしている。
それにしてもなんだかとっても刺激を受けたのでした。
後日、コンビニで日経ウーマンを買ってしまうほどに。
しかも、特集が「お金が貯まる!クローゼットもすっきり!毎朝服に迷わない通勤服&きまわrし」ってミニマリストやシプルライフを目指す会社員にもぴったりです。
ファッション誌と違っておしゃれすぎないというか、良い意味ですごーく普通なあたりが良かったです。あとSMAP愛の特集も。
女性たちが節約についてあれやこれやと情報交換をするように、男性も攻めの方法を披露したり人の戦略に興味を持って耳を傾けたりするものなのですね。
それでも、私は今後もまわりの友達や同僚とお金について積極的に話すことはしないと思います。
あくまで自分で情報を仕入れて、自分で試してみるスタンスでいたい。
ちょっとした節約の話から、意外な気づきがあって楽しい飲み会でした。
最後までお読みいただきありがとうございます。