『逃げるは恥だが役に立つ(以下逃げ恥)』を観てうっとり騒いでいるくらためいです、こんにちは。
第9話の放送を観終えて感無量な女に、彼は言いました。
「これって星野源だからいいんだろ」
全国的な平匡さんフィーバーが起きている理由を同性の彼はそのように分析したわけですが、断じて違うと思うのです。
丁寧だから好き
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なぜわたしがこの真面目眼鏡にキュン死にしているか。
そのポイントはモノにも人にも、仕事にも丁寧に向き合う姿勢です。
考え方、言い方、所作、服やインテリア。どれをとっても、何に対してもなんか丁寧。
そういうに何事にもきちんとした人が心動かされた時の乱れっぷり。その乱れを境に、これまでとある種違った行動をするという成長ぶりにハラハラします。見守りたくなる。
つまり萌えるのです。
本来、「萌え」とは草木の芽が出て伸びる様を意味します。
まさに芽吹いた若葉のごとく恋愛レベルを伸ばしていく平匡さん。そのステップアップぶりに(やや上から)かわいいという感情、つまり保護欲を伴う強い好意的感情(萌え)を覚えるんですね。
いずれにしても、シンプルライフとかモノを大切する姿に憧れる者としては、あの丁寧さがたまらないのですよ。
ジュウシマツに餌槍をしたり、きちんと手を合わせていただきますをする様子。そしてあの契約書に、ルールだらけのガチミニマリスト的なストイックさに似たものを覚えてうっとりするわけです。
純粋な愛着を抱くには
「でもさ、結局は星野源だからだよ」
隣のエセ眼鏡もめずらしく引き下がりません。
この男がどうやら世の逃げ恥ブームに合点いっていないことは、うすうす気がついていました。というか周りの男性は皆そんな感じ。
「例えばうちの開発部の〇〇さんは平匡と同じ京大出身で、眼鏡で、雰囲気も似ているのに全然モテてないし」と、手ごわい反論をしてきやがります。
確かに、平匡さんみたいな雰囲気の人はいます。みんな性格だって良さそう。でも多くの女性たちにキャーキャー言われるかというとその可能性は低そうです(ごめん)。
平匡さんは京大出身のSEで(社名は『3I system solutions』)、とことん真面目。
でもそれだけじゃここまで人気に火が付くことはもちろんなくて、純粋な好意や愛着は、その人の内側が透けて見えてはじめて芽生えるものなんだと思います。みくりさんが平匡さんに抱く思いがじっくり募ったように。
あのナレーションがなければ、部屋での様子を見ることが出来なければ、単に頭のいいちょっと変なSEさん。
でもそこに丁寧な暮らしぶりとあの心の声が相まって、とてつもなく魅力あふれる男性に見えてくる。
もしかしたら、隣の部署のあの人も取引先のあの人だって、平匡さん的要素を持ち合わせているのかもしれないなと思います。
でもそれを知るすべはない。頭の中も部屋の中も、ドラマみたいに覗くことはできませんからね。
まあ、星野源だから、都心のIT勤務だから、いやもっというとマンションが素敵だからよりよく見えるという部分は否定できないな。
ほら、やっぱりそうだろ!
そんな終わらない議論は最終回まで続きそうです。