人気時計ダニエルウェリントンの太っ腹すぎるモニター戦略と、冷めゆく欲望。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Q. ダニエルウェリントンと聞いてなにを思いますか。

image

①は?なにそれ?

②あの格好いい時計!

③あのもらえる時計。

ここで③を選んだあなたはまちがいなくSNSユーザーですね。
インスタデビュー3ヶ月の私も③です。

最初は素敵だと思ったのに、追いかけられると逃げたくなる。
いつだって勝手で面倒臭いそんな女ゴコロを、この時計が思い出させてくれました。

ダニエル・ウェリントンってなに

ブランドヒストリー

ダニエル ウェリントンの時計は交換可能なストラップで、どこでもオシャレを楽しめる 時計です。(ダニエル・ウェリントン公式HPより)

2006年にオーストラリアをバックパック旅していたフィリップ・タイサンダー氏。

その旅路で出会ったイギリス紳士にインスパイアされ、ミニマルなナイロンストラップに大振りフェイスを合わせた時計ブランドのビジネスを思い立ちます。

そうしてスウェーデンで2011年に設立されたのがダニエル・ウェリントン。
友情と敬意を込めてそのイギリス紳士の名前を付けたのです。

どんな時計?

image

控えめで、洗練されていて、紳士的なダニエル・ウェリントン氏。
そんなイメージこのブランドは表現しているそう。

日本の公式サイトには載っていないのですが、海外サイトにはさらに詳しく書かれています。

『出会った際に身につけていたとされるのは、使い古した黒とグレーのNATOストラップに、フェイスはしっかりとしたロレックス サブマリーナだった』

上質なレザーにも調和する存在感が印象的だったことから、DWの時計はNATOストラップとレザーバンドの付け替え可能なデザインに仕上がっています。

組み立て自体は中国製、ムーブメントは安価で安定した日本製(MIYOTA)を使用。

モダンな思考を持つ男性と、シンプルなメンズテイストが好きなすべての人をターゲットにした商品展開。

こうしたストーリやディテールが、ノームコアブームの到来と重なって多くの人の心を掴みました。

人気の理由は

人気の理由は大きく分けて次の4つが挙げられます。

①シンプルでおしゃれ
②どんな服&シーンでも合わせやすいデザイン
③ベルト交換が自宅で簡単
④手頃な価格

自分用にも、また男女を問わず贈り物としても買いやすいファッションウォッチはなかなかありません。

いろんな点においてちょうどいいさじ加減が人気の理由のようです。

あなたは欲しくなる?

ダニエルウェリントン(以下DW)は、発売から2年で1億8千万本の時計を売り上げました。

その名を一躍世に広めたのはブロガーとインスタグラマーです。

image

ダニエルウェリントン社は発売から数年、紙媒体やテレビといった主要メディアを使った宣伝を積極的にしませんでした。その分、戦略的なデジタル分野への投資を徹底したのです。

具体的にどんな投資かというと、世界各国の読者の多いブロガーやフォロワー数の多いインスタグラマー(まとめてインフルエンサーと呼びます)に対し、自社の時計をじゃんじゃんサンプル提供するのです

それを告知してもらうことで草の根的に知名度を上げていく。
今では当たり前の方法を2011年から徹底していました。

ダニエルがモラエル

2014年の上陸以降、日本でもどんどん放出中。
いつしか文字ってモラエルウェリントンなどといじられたりするかわいいヤツです。

どうしたらもらえるのかはメーカー独自の基準があると思われますが、この数ヶ月の様子ではSNSフォロワーが多ければファッションのテイストを問わずオファーが来る可能性は大です。
ガーリーだろうと、セクシーだろうと、いっそファッションに興味がなくたって。

それではモラエル流れを見てみましょう。

①ダニエルウェリントンからオファーメール

ある日突然、当社の時計をご紹介していただけませんか?というメールがDMに届きます。
ざっくりいうと『定められた条件(指定のハッシュタグを用いて商品を投稿するなど)に承諾するなら、指定の住所に希望のモデルを送ります』という内容です。

②時計とクーポンコードが届く

1週間ほどで時計がやってきます。
同時にアルファベットと数字で組み合わされたクーポンコードも届きます。

15-20%の割引クーポンで、投稿を見た方がDWサイトでそのコードを入力すると、割引が受けられる上に送料も無料になるという特典が付きます。

③写真を撮って投稿する

時計本体を日常のシーンになじませて写り込ませるように写真を撮り、指定のハッシュタグを付けてインスタグラムに投稿します。

④いいね!で拡散

ファンは、その人の投稿が好きならいいね!ボタンを押します。
そうすることで投稿画像が拡散され、より多くの方の目に留まります。

自分の好きな○○さんとお揃いが欲しい!しかも安く買える!という理由で、そのインフルエンサー経由で購入するフォロワーの方もいらっしゃるのでしょう。

そうするうちにどんどん投稿が増えて拡散され、みんなが手に取る大人気アイテムになっていきます。
日本語でのハッシュタグ#ダニエルウェリントンでの投稿は66000件以上。
そして#danielwellingonだとなんとその数88万件!

ダニエルウェリントンの公式インスタアカウントのフォロワーは230万人を超えています。

これぞまさにバイラルマーケティング!

いわゆる口コミを利用した手法ですね。
じわじわと確実に広がっていく様子がウィルス感染に似ていることから、「ウイルス性の」という意味のバイラルという言葉が使われます。


《注意》
提供品であることを隠してお勧め投稿するいわゆるステマ(ステルスマーケティング)とは性質が異なります。ご了承ください。

低コストで顧客を獲得できる方法として今では多くの企業が採用していますが、ダニエルウェリントンのそれはやや独特に映ります。

発売から5年経った今でも、たくさんの時計が地道に、かつ大胆にばらまかれ続けているのです。

モノの魅力よりも必死さが際立つ

インスタをはじめた4月頃はサーチ画面に上がってくる時計を見ては、これが人気なのか、シンプルで素敵だな、欲しいかも?と思いました。

ところが、数週間でふと気がつきます。
なんでこの時計の写真ばかり見かけるんだろう?
というか提供品ばっかり?

そして別の意味で妙に気になる存在となっていきます。
なぜこのメーカーは、ここまで自社製品を配りまくるのかが不思議なのです。

最初は芸能人やインフルエンサーを中心に進呈していたのでしょう。
この戦略は理解できます。

それが今や(一定の基準はあるにせよ)投稿してもらえるなら誰いいという風に見えてしまうのです。
これだけ多くの人がタダでもらえるようになった時計に、2万円の価値を感じ、欲しいという方が今後どれだけ増えるのでしょう。

大量に進呈ということは製造コスト相当安いのか、もしくは通常売価にその分も上乗せされているのかなどと変に勘ぐってしまうのは私だけではないはずです。


そもそも控えめで洗練された、紳士的なイメージは何処へ?

この段階で、この時計という「モノ」を欲する気持ちはすっかり冷めきり、興味はその売れ方へと変わっています。

モノの魅力を伝える以上に、妙な必死感をメーカーが自ら作り出している。
ブランド価値落としかねない方法をとりつづけるには、きっと理由があるはずで。

この点が冷めポイントであると同時に、すごく面白いと思うところでもあります。

まとめ

ダニエルウェリントンのバイラルマーケティングについてみていきました。

効果が予測しにくい雑誌やTVでの広告宣伝に億単位の費用をかけるくらいなら、掲載を条件に無料進呈するほうが効率は良いのでしょう。
もしくは、先週の私のように誤って予定数の10倍のサンプル品を発注してしまったのか(泣)。

もともとのデザインは好きだということも含め、今後もいろんな意味で注目のブランドです。

最後までお読みいただきありがとうございます。

読んだよーの合図にでもクリックしてくださると嬉しいです。
にほんブログ村 ライフスタイルブログ ミニマリストへブログランキング・にほんブログ村へ

こんなトラコミュに参加中!参考になるブログがたくさんあります。
断捨離シンプル&ミニマムな暮らし
ライフスタイル、ライフ、暮らし、生活
シンプルライフ
断捨離でゆとり生活
素敵な大人のシンプルライフ
節約ライフ
*イイもの見っけ♪プチプラでオシャレ*
スポンサーリンク







  • このエントリーをはてなブックマークに追加